【リハビリと筋膜】4 代償動作の原因となる筋膜癒着を運動パターンでほぐすアイディア・脳卒中片麻痺者と変形性股関節症オペ後の歩行機能改善
筋膜の癒着を取る2つの方法
リハビリにおける筋筋膜の話をシリーズでお届しています。
脳卒中右片麻痺で「歩いていると段々足が短くなってしまう」と訴えられる方がいます。
また、変形性股関節症の術後で「最近また痛みだしたんですよ」と疼痛を訴える方がいます。
これらの症例を元に、脳卒中片麻痺者と変形性股関節症の術後の歩行機能を改善できるアイディアを提供したいと思います。
筋膜の癒着を取るには、下記2つの方法があると考えています。
①筋膜リリース:直接癒着を取り除く
②運動療法:運動パターンで硬さを壊す
今回は「②運動療法」にスポットを当てて、脳卒中片麻痺者と変形性股関節症のオペ後の方の歩行機能を改善できる「立ち座り」の練習と「ハーフポールを使った麻痺足」の練習をご紹介します。
筋膜の状況や硬さは、自分で判断したり、自覚したりするのは難しいので、療法士や専門家に診て貰い、徒手的にリハビリをして頂くのがベストです。
セラピストの方は、この動画からエッセンスを盗んで貰い、臨床でのヒントとして活用頂ければ幸いです。
動画内容・チャプター
1:50 筋膜おさらい(赤ちゃんの筋膜図)
2:20 股関節周り・中殿筋の筋膜の硬さ
首から背中にかけての全体的な硬さに繋がる
3:14 股関節周りが十分に動かないと歩きづらくなる
3:36 筋膜の三層構造
4:14 股関節の筋膜の癒着により関節の動きが悪くなり、腰椎や身体全体を使った代償動作が生じる
6:21 自覚するのが難しいので療法士に診て貰うのがベスト
9:14 立ち座りの自主トレ
13:29 ハーフポールを利用した麻痺足で立つ自主トレ(脳卒中片麻痺者)
16:14 まとめ
16:50 8月のコラボ企画