【リハビリと筋膜】5 筋膜性の痛みなのかを鑑別する方法・脳卒中片麻痺/変形性関節症
脳卒中片麻痺の方に限らず、「筋膜性の疼痛」で悩んでいる方は多い印象を受けます。
そうした人の中には、整形外科でのレントゲンで異常がなかったり、明らかな炎症症状がないにも関わらず痛みを感じる方がいます。
このような症状に当てはまるものとして、「筋筋膜性疼痛」の可能性が高いのではと最近考え始めています。
偶然にも、昨晩から自分の膝が本当に痛くなってしまったので、今回は自身の身体を使いながら、「筋筋膜性疼痛」を自己検証していこうと思います。
鑑別のポイント
1.関節痛・炎症があるか
2.臥位で姿勢緊張の評価
3.腰椎骨盤リズムで確定
鑑別に際しては、関節や炎症、筋膜など、専門的な知識を必要としますが、何となくでも「当たり」を付けておくと、ご自身の痛みの原因も追究しやすくなると思われます。
実際のリハビリでは、お一人お一人の身体を評価しながら、詳しくヒアリングし、状況を整理した上で鑑別をします。複雑な要素が絡み合った筋膜や疼痛を一言で説明するのは容易な事ではなく、マニュアル化も難しいのが実情です。
先ずは簡易的に、自分の痛みの原因が筋膜由来なのかどうかをチェックする事から始めてみては如何でしょうか?担当の療法士やかかりつけの主治医にもご相談下さい。
動画内容・チャプター
3:21 山田の膝が本気で痛い😭
4:54 ①臥位で姿勢緊張の評価
6:24 硬い床に横になる:楽に横になれるか・全体がべたッと下に降りているか
6:53 骨とか関節の位置(アライメント)を確認
7:23 ②腰椎骨盤リズムで確定
8:44 関節痛とは:関節周囲で生じる疼痛の総称
9:38 変形性膝関節症
10:34 関節痛ではない=荷重した時は痛くない
11:27 炎症:発赤・腫脹・熱発
13:14 筋筋膜性疼痛の仮説
13:29 鵞足炎(がそくえん)
14:50 「腰椎骨盤リズム」で確認
15:38 診察台で姿勢緊張の評価
19:17 足や膝の違和感の原因は腰椎に、しかし、その原因となっている理由はまた別の所にある
21:22 鑑別に際しては、1人1人を丁寧に見る必要がある