【脳卒中 片麻痺】麻痺足に加重する 分回し歩行を改善する方法 大腿直筋+ハムストリングの同時収縮がキーポイント!

脳卒中片麻痺の方のしんどさ

「しんどい」の中身 主に3つ:怖い、代償、小脳からのフィードバック不足

1.怖い:高さへの恐怖
2.代償:過剰出力・過少出力
3.小脳のフィードバック不足(目的不明・判断基準なし)
→正解が分からない、結局は上手に立てていない

・療法士:がんばっちゃいけない!
脚の力を出し過ぎないで…と伝えたい。

・当事者:正解が分からない。
具体的にどう力を入れ過ぎているのか、間違っているのか判断基準がない。

療法士 ⇔ 当事者 認識にズレが生じてる😥

リハビリしんどい:3つのパターンで解説

①麻痺足を支えるってどういうこと!?
なぜ麻痺足で支えられないのか。

これを考え、正しく評価するのは"療法士の責任"
各患者に応じた適切な練習が必要。

11:25
②支持性があるか
股関節伸びて、腰を起こすことができる状態
背骨が真っすぐでストンと重さが両足に乗っかってる状態

ホントに麻痺足が原因で立てないのか?
評価・観察しないと分からない。

脚だけのせいではない。他の部位も大切。
‐ 多くの患者はアキレス腱が硬い
‐ 内反尖足の傾向もある

この状態では荷重練習は絶対に出来ない🙅
歩行前の事前準備をどうするかが療法士の腕の見せ所。
足裏をフラットにする準備は必須。

14:20
立って膝を伸ばす
大腿直筋+ハムストリングの同時収縮が必要👣
膝は伸ばせるけど、もも裏のハムストリングスが利いておらず、立つ時にグラグラしてる人が多い。
大腿骨を起こす練習が必要

ハムストリングス:膝裏から坐骨結節についている筋肉
ハムストリングスが縮まる→骨盤が起きる

膝を伸ばすのと骨盤が起きるのが同時じゃないと、しっかりと支えらたという感覚にはならない!
単に「膝伸ばす、腰高くする、股関節伸ばす」という無理やりな動作は、過剰出力・過少出力で成り立っているだけ💦

16:14
同時収縮の確認:中間位を取ってみる
→椅子に腰を下ろすまでの中腰の姿勢

この時「腰が痛い」と訴える人あり
過剰に背筋を使って身体を起こそうとしているから脚の支持性が保たれていない👣

⚠過剰出力/過少出力が生じていたら、足の支持性は感じられない

怖い!しんどい!の原因

筋肉の活動の力具合を間違えている
小脳のフィードバックが使えていない

18:00
③小脳のフィードバック不足🧠
病前:小脳のフィードバック使わず活動できてた
病後:今までのイメージで動けない

麻痺側で動けないから、非麻痺側の足に力を入れて、踏ん張って歩こうとしている。
これは当然「しんどい」
非麻痺側が頑張り過ぎててしんどいという側面も。

目標を設定する🚩
無意識に楽に動けるように
麻痺足で支えられる訳ない…と思いつつも、努力なしでスーッと足が前に出られれば成功
「なぜ歩けたのか分からない」と思わせればリハは成功🌺
何気なくできれば良い

分回し歩行の例:クッションを用いた自主トレ

22:37

体重移動・乗り越える練習🦶

※役に立たない方もいるので注意
非麻痺側の手でクッションを持ち、蹴りながら歩く練習をすると分回し歩行が無くなる

この自主トレの前に、横になって”ひざ蹴り”するのも有効

・股関節を動かす
・大腿骨を振り出す

なぜこの自主トレで分回し歩行がなくなったか、そのロジックを患者自身が理解する必要はない。
セラピストが理解していればOK。

解決向けて療法士の『センス』が問われる。
療法士は非常に真面目で患者の事を思うあまり、発想の転換ができない事もあるので、多目に見てあげて😅

もちろん、患者自身が、具体的に自分の問題を療法士に伝えるのも大事。

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