【片麻痺者が動けないのはなぜ?麻痺側上肢⑤】介入場面全公開・マヒ指の練習から全身を調整する・被殻出血左片麻痺 ソムリエ石橋さん

今回は、脳出血・左片麻痺の石橋さんへの介入場面を全公開します。
石橋さんはレストランでソムリエとして復帰するためにリハビリに取り組んでおり、人差し指の練習を重点的に行っています。
「指が動く」と「体が整う」は密接な関係
この練習は、ただ指を動かす訓練ではなく、全身のバランスや脳内の感覚調整を目的としたリハビリです。
「歩けないから歩く練習」「手が動かないから手を動かす練習」をしているのではありません。
『感覚の誤作動を指先の微細な感覚を通じて修正していく』ことで、より自然に体が動くようになる。
これを目指して介入をしています。
介入のまとめ・ポイント
介入の最後で、お一人での歩行に移行すると、まだどうしても両肩が上がってしまうという問題が出てきます。これは次のステップで解決すべき課題と捉えています。
前半部分では、介入動画で紹介したように、左右の体幹を使った準備運動を行い、身体の中心に意識を向けて貰うようにしました。
単純に筋力をつける訓練ではなく、ご本人が自分の身体をきちんと捉え、感覚に集中してもらうためのアプローチです。
こうした方法を通して、少しずつ「動きやすい身体」を取り戻して行くことが、僕たち療法士が目指している本来の介入のあり方だと考えています。
前回もお話ししたように、末端(手足)の感覚に注意を向けることで、「あ、手が動いた」「感覚が戻ってきた」というような気づきが生まれるケースもあります。
こうした感覚へのアプローチも、身体機能の再獲得を支える要素になると捉えています。
動画内容・チャプター
1:00 人差し指の感覚と全身調整の関係
2:00 評価:麻痺側上下肢の動きの確認
3:30 お尻の位置・荷重の重要性
4:45 指の感覚:包帯を使った感覚練習
7:00 座りながら手を伸ばすのは難しい
8:47 母親とリハビリしようとしたら大ゲンカ(笑)
9:30 姿勢が整うと足裏が安定する
11:00 力の入れ方・上腕の働き
12:00 微細な感覚の確認
13:00 指先の感覚に集中
14:15 腰の位置と指の感覚
16:00 コツ:力を入れるのではなく包帯を押す
17:00 包帯をテーブルの上に置く・お椀に入れる
19:00 座り方と姿勢の再確認
19:30 麻痺側上肢を空中に上げる
20:14 歩行練習・姿勢と肩の調整
21:05 セッションのまとめ・今後の課題
21:40 指先の感覚から動きを取り戻すという介入法