【脳卒中という病気と後遺症の片麻痺を徹底的に理解する⑪】麻痺手自主トレ1・麻痺側上肢の練習をする前に押えよう!片麻痺で肩甲骨が問題になる理由と改善の自主トレ・肩甲骨がどこにあるかを意識

【ポイント・まとめ】
・麻痺側上肢の練習に入る前に、肩甲骨のセッティングをする
・脳卒中片麻痺の方は、棘上筋(きょくじょうきん)や僧帽筋(そうぼうきん)が働かず、肩甲骨が正常に働かない事が多い
・先ずは理論を押さえた上で、実際の自主トレにチャレンジ!
■肩甲骨の構造
・肩甲骨は「動かしている」という実感が乏しい部位
・実際には、肩甲骨の位置や動きは、手の使い方に大きな影響を与える
・肩甲骨が適切に動かせないと、手や腕の動きに制限が生じ、結果として手を使わないことになる
■肩甲骨の基本的な理解
・肩甲骨は肋骨(ろっこつ)の上に「ストン」と乗っかっている必要がある
・成人の手の重さ早く4kgあるが、重さが感じないのは、肋骨の上に安定して存在しているため
・肩甲骨を適切に動かすためには、棘上筋(きょくじょうきん)が働くことが必要
・棘上筋が働くためには、僧帽筋(そうぼうきん)の働きも大切
■片麻痺者の問題点
・片麻痺の場合、肩甲骨を保持するための筋肉がうまく働かないことが多い (棘上筋と僧帽筋)
・麻痺側の肩甲骨が潰れていたり、身体が前に倒れてしまうことが多い
→マヒ手がうまく動かせない原因となる
・座ったり、立ったりする際の姿勢を保持する筋は脳の両側支配
→ 左右どちらかの脳が損傷しても、論理上、もう片方は生きている事になる
では、片麻痺の方で肩甲骨などが動かないのはマヒのせいだけなのか?
■片麻痺者の問題点2つ
1.座って姿勢を保持する際、良い方に体重を傾ける代償動作を誤学習してしまっている
→肩甲骨は身体から離れてしまうので、肩甲骨は働かなくなってしまう
- 下部体幹(腰回りの筋)が働かず、骨盤が潰れている
→手を前に出そうとしても体重が後ろに傾いているので前に出せない
→僧帽筋も働かない
■自主トレ案
①両方のお尻の面で座る+手をあげる
・「しがみつく癖」を修正する
・良い側のお尻に体重をかけ、身体を正しく起こして、健側の手をあげる
・徐々に麻痺側のお尻に体重を移していく
→両方のお尻の面で座れるようになることが目標
②肩甲骨の状態を確認する
・肩甲骨を背中に引き寄せる
・健側の力を使うと、両方の肩甲骨が内側に入る
・麻痺側の肩甲骨の存在を確かめてみる
→人によっては、1ヶ月以上かかる場合があるので、根気よく続けることが重要
■確認方法
・練習の途中で自分で動かせているか確認できない場合は、周りの人に手伝ってもらい、肩甲骨が動いているかどうかをチェックする
・麻痺側上肢の練習に入る前に、肩甲骨の位置を確認して、自力でセッティングできるようになるのを目指す
動画内容・チャプター
2:07 肩甲骨の基本的知識
3:50 肋骨の上にストンと乗っかってるのが肩甲骨
5:06 手の重さ・成人で約4kg
5:49 棘上筋(きょくじょうきん)が重要
6:31 僧帽筋(そうぼうきん)もバランスよく働く必要がある
7:15 筋が動かないのはマヒのせいか?
7:27 姿勢保持筋(両側支配)
8:06 動かない人がいる理由
9:02 ①健側に身体を寄せる誤学習(代償動作)→肩甲骨が正常に働かない
9:32 ②体幹筋の問題
10:12 自主トレ1:健側のお尻で座り、手が自由に動くか確認する
11:09 頭は傾けない
11:41 壁に寄りかかり、健側の手を真っすぐに上げる
12:11 健側のお尻に体重を少し移す
12:49 手を挙げられる→腰が潰れず真っすぐに起きている証拠
13:11 出来るまでに1ヶ月要する場合も(根気が必要)
14:34 自主トレ2:麻痺側の肩甲骨の状況を確認する(肩甲骨を背中に引き寄せる)
16:16 肩甲骨のセッティングをするのが目的
16:58 自分で確認できない場合は周囲の人に見てもらう

