【脳卒中という病気と後遺症の片麻痺を徹底的に理解する⑫】麻痺手自主トレ2・肩甲骨の良い状態を保つ練習

【ポイント・まとめ】
★ 4:39 肩甲骨の良い位置をキープする自主トレ
・麻痺側上肢を空間で保持するための前段階の練習
・筋トレの前に必要な「筋肉が働ける条件づくり(セッティング)」がテーマ
・肩甲骨と上腕骨の関係を良い位置で 崩さずキープできるようにするのが目標
・前回の復習(肩甲骨のセッティング)
-壁に背中をつける
-非麻痺側の腕を上げて肩甲骨の動きを感じる
-「良い肩甲骨の位置」を作る練習にトライ
・肩甲骨の関節窩:上腕骨がポコンと乗る部位
・乗らずに外れている状態が亜脱臼
・亜脱臼がなくても周囲の筋肉が働かない状態がマヒ
→働かすためには、肩甲骨を良い位置にキープしたまま、様々な条件で動かしても同じ状況が続くような練習が必要
→空間保持できるように
・肩甲骨を良い位置にキープする練習
1.壁の前で椅子に座り、クッション(または厚いダンボール)を脇に挟む
2.手の重さをクッションに預ける
-クッションが肩甲骨を下から支えてくれる
3.背中を壁からゆっくり離す(ゆっくりが超重要)
4.肩甲骨の位置を保ったまま、身体を前へ移動し、足裏で体重を感じる
-「麻痺側だけに乗せる」のではなく 左右均等の足裏感が得られるように
-速く動かすのは良くない → ゆっくり動くと筋肉の使い方が上手くなる
・練習で大事なポイント
-背中・腰は真っすぐに保つ
-体を傾けて麻痺側に寄せるような動き方は逆効果
-肩甲骨と上腕骨の位置がくずれないことが最優先
・応用:左右の体重移動
-前後ができたら左右にもゆっくり動かす
-上肢の痙縮軽減にも役立つ
-肘が曲がっていてもそのままでOK
-身体動かすと肘や腕が徐々に緩んで降りてくる人もいる
・練習が必要な理由
-麻痺があると手の重さで体がねじれやすい
-無意識でも手を支えたくなり姿勢が崩れやすい
→ 良い肩甲骨の位置をどんな姿勢でも維持できる能力が必要
・注意:立ち座りの練習ではない
→ 目的はあくまで 肩甲骨と上腕骨の良い位置を保ったまま身体を動かすこと
・この「条件づくり」の後に、ようやく筋肉を太らせる「本当の筋トレ」へと進むことができる
動画内容・チャプター
0:37 前回の復習
1:03 セッティングした状態を長くキープする
1:36 マヒ:肩周りの筋肉が働かない状況
2:04 療法士も知らない筋肉を働かせるための条件
2:19 三角筋:棘上筋を覆っていて肩を上げる筋肉
3:08 筋トレの前段階の練習(肩甲骨のセッティング)
4:36 硬い壁に椅子を置いて、クッションを置いて脇に挟む
5:36 壁に寄りかかっている背中を壁から離す
→麻痺側のお尻の上を通過し、前にかがむと両方の足裏を感じる
6:24 背骨が真っすぐな状態を保って、肩甲骨が左右対象性を保つ
7:13 クッションが無い場合は段ボールでも代替可
8:57 立ち座りの練習ではない
9:30 上肢の痙性が緩められる(Auto inhibition :自己抑制)
10:39 早いスピードではなくゆっくり実践する

