【脳卒中という病気と後遺症の片麻痺を徹底的に理解する⑬】麻痺手自主トレ3・麻痺手を挙げようとしない方が良い理由・手を宙に上げようとするのではなく乗せてキープする

【ポイント・まとめ】
★麻痺手の随意性を引き出す自主トレ:3:32 ~
・脳卒中片麻痺者の特性: 手足が動かないのは、脳からの興奮がうまく伝わらず、別の方向に興奮がいってしまうことが原因
・リハビリの一つの考え方として、「 腕を上げようとしない」という、一見矛盾したアプローチが重要な場合もある
・腕を上げない方が良い理由
‐手を上げようとイメージした途端、多くの人が非麻痺側の背中で身体をよじり、腰を反り返らせるといった「余計な動き」をしてしまう
‐余計な動きに神経の興奮が優先的に伝わってしまい、肝心のマヒ手に興奮が伝わらない
‐結果、手は動かなかったり、変な方向に上がったり、後ろに反ったりする
・マヒ手を上げるために、どの筋肉を頑張って使えば良いのかが分からなくなる
→極端な身体の使い方をしてしまう
→頭の中のイメージと現実の身体の動きが大きく乖離してしまっている
・具体的な練習方法
1.手を宙に上げようとするのではなく、どこかに乗せてキープする
椅子の背もたれ、テーブル、またはテーブルの上のペットボトルなど、安定した場所に麻痺手を乗せる
2.良い方の手を使って麻痺手を持ち上げ、そっと(テーブルや背もたれに)乗せる
3.乗せた状態でポジションをキープ
※意識する点:
‐少しだけ肘を遠くに送るような感じで、肘が曲がらないようにする
‐身体が潰れないようしっかりと身体を起こしておく
4.ずるっと落ちないように、良い方の手で軽く肘のところを支えても問題ない
5.優しい力で支え、「そっと手を離せたら最高!」という気持ちで取り組む
6.ポジションがキープできたら、少しだけずらして、また元の位置にずらす
・注意点:ゆっくり丁寧に行う
焦って早く動かそうとすると、余計な興奮が高まり、元の悪いパターンに戻ってしまう
・最初は簡単にはできず、ずるんと落ちてしまうかもしれない
・マヒ手に力がないというより、身体が後ろにねじれているためにこうなる
・脳卒中発症間もない方(急性期~回復期早期)の方が早くできる可能性がある
・何年も経過している方は、時間をかけてゆっくり丁寧に取り組む
動画内容・チャプター
0:31 脳の興奮が伝わらず、別方向に興奮して手の動きを阻害
2:09 多くの人がやりがちな間違った手の上げ方(身体をよじる動き)
2:47 マヒ手を上げる筋活動→どこを踏ん張ってやれば良いか分からない
3:32 1.手をどこかに乗せておく
3:41 2.麻痺側の手を乗せてポジションをキープ
4:31 3.肘を伸ばしたまま、手を遠くに送る
5:05 4.練習の注意点:身体が潰れないように体幹を意識する
5:47 5.ゆっくり丁寧に、時間をかけて
6:38 6.手が落ちてしまう理由:身体が後ろにねじれている
