【脳幹梗塞】 自主トレは筋トレではない!筋肉の弱さではなく脳の問題・協調的に動く考え方・脳幹梗塞トミーさんの自主トレNo1
脳幹梗塞を発症したトミーさんの症例・ご質問を取り上げ、3つのテーマでお話をしたいと思います。毎度毎度「前置き」が長くて申し訳ないですが、単に自主トレを紹介してしまうと、皆さんの身体状況やリハビリの経験、これまでの経過を考慮しない情報を発信してしまう事になるため、基礎知識や前提、背景を毎回必ずお伝えするようにしています。
皆さんの個別の状況に応じて、リハビリの組み立て方や実践する内容が大きく変わってきます。リハビリ内容がシンプルな「立ち座りの練習」だったとしても、着眼点や成果を上げるためのベクトルは全くの別モノになります。
故に、僕の動画は前置きが長く、冗長的になってしまいます。
今回最も強調したかったのは「自主トレは筋トレではない!筋肉の弱さではなく脳の問題」という事です。筋肉ではなく、筋肉を操作する「脳」にアプローチするのが重要です。
最終的には「筋肉が協調して、全体的にバランスよく動く状態」になるのが目標です。
脳卒中により死滅してしまった脳細胞は元には戻らないため、残存機能をフルに活かした「再学習」がリハビリのカギになることは、療法士は勿論のこと、当事者の方もご存知と思います。
再学習を促す自主トレ・リハビリでは、闇雲に力を入れて筋トレしても効果はありません。
しつこい程に冒頭で説明した前提や予備知識を押さえた上で、効果的且つ効率的で、ご本人がラクチンだ!と思える自主トレを考え、実践していく必要があります。
自主トレにもステップがあり、大きく3つの段階があります。
◆3つの段階
・身体状況を整える練習
・歩くために必要な協調性の練習
・スタスタ歩けるようになるための練習
上記は改めてお伝えするとして、今回は「前提」となる考え方と脳へのアプローチの概論をお話致しました。
脳幹梗塞の画一的なリハビリは確立されておらず、山田が臨床経験を通じて蓄積してきた個人的な知見やノウハウがベースになっています。何もないゼロの状態から、リハビリテーションのプログラムを作りださなくてはいけないのが現状です。
という事情から、僕の話はくどく、メンドクサイのですが、動画の中から少しでもエッセンスを抜き出して頂ければ幸いです。
動画内容・チャプター
0:50 コメント欄から寄せられる意見
1:16 本日のテーマ3つ
2:40 療法士もよく理解していない協調性
4:30 ①知って欲しい事:僕たちは何も知らない
7:39 サンバイオ株式会社「アクーゴ🄬🄬脳内移植用注」
一般名:バンデフィテムセル
外傷性脳損傷に伴う慢性期の運動麻痺の改善治療薬
2024年7月31日厚生労働省から条件及び期限付きの製造販売承認を取得
世界初の脳を再生する治療薬
13:07 ②問題は脳にある:自主トレは筋トレではない
16:53 ③脳幹の機能と症状:解決するのは脳の協調性
17:54 脳幹の機能
21:23 協調性の自主トレ
26:15 改善には段階がある
27:10 山田個人の知見やノウハウ:脳幹梗塞に対するリハビリは確立されていない